習慣流産のリスク因子

習慣流産のリスク因子には、夫婦の染色体異常に加えて、妻側の要因として、子宮形態異常、内分泌異常、凝固異常、母体の高齢年齢などがあります。

夫婦染色体異常

娠初期の流産の原因の大部分は胎児に発生した染色体異常です、流産を繰り返す場合は、夫婦どちらかに均衡型転座などの染色体構造異常がある可能性が高くなっています。その場合、夫婦とも全く健康ですが、卵や精子ができる時、染色体に過不足が生じることがあり、流産の原因となります。

子宮形態異常

双角子宮、中隔子宮などの子宮の形態異常がある場合には、流産、早産を繰り返すことがあります。子宮の形によっては、着床の障害になったり、胎児や胎盤を圧迫して、流産、早産になることがあると考えられています。

内分泌異常

甲状腺機能亢進や低下症、糖尿病などでは流産のリスクが高くなります。甲状腺自己抗体の影響などや、高血糖による胎児染色体異常の増加の関与が指摘されています。これらの内分泌疾患では、早産等の産科合併症のリスクも高いため、妊娠前から妊娠中にかけて、良好な状態を維持しています。

凝固異常

凝固異常は抗リン脂質抗体症候群、プロテインS欠乏症、プロテインC欠乏症、第XII因子欠乏症などの一部です、血栓症などにより、流産や産を繰り返すことがあります。流産、死産とならなくても、胎児の発育異常や胎盤の異常を来すことがあります。

不育症のリスク因子の頻度

不育症のリスク因子の頻度は、子宮形態異常7.8%、甲状腺異常6.8%、夫婦いずれかの染色体異常4.6%、抗リン脂質抗体陽性10.2%、第XII因子欠乏症7.2%、プロテインS欠乏症7.4%、プロテインC欠乏症0.2%でした。残りの65.3%はリスク因子がわからないリスク因子不明の流産でした。